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年、地球温暖化の要因の一つである二酸化炭素の排出抑制が叫ばれていますが、その対策として公共交通システムの利用促進が定着しつつあります。 しかしながら、公共交通システムを利用していても、少なからず二酸化炭素は排出されています。そして、普段の生活を都市部を基盤として自家用車は必須ではないにもかかわらず 普段の買い物は自家用車を利用しているという人、いると思います。
 確かに、買い物は週に1度に大量に購入するため、自家用車を利用せざるを得ないという環境の方もいらっしゃいます。ですが、考えてみてください。 重さが1トンを超えるような重量車体を百メートル、水平移動するために使われるエネルギーはどのくらいなのでしょうか?果たしてその間に何グラムの二酸化炭素が 排出されているのでしょうか?計算してみたこと、ありますか?

実際に計算してみましょう。 単純計算のため、ガソリン1リットル当たり20km走行できる乗用車を用意します。市街地で20km/lの燃費は相当優秀なエコカーです。 100メートル走行するたびに消費するガソリンの量は1/200リットル、つまり5ccです。 ガソリンを1リットル消費すると2.322kgの二酸化炭素が排出※1されるのです。 ということは、2.322kgを200で割った値が100m走行すると排出される二酸化炭素の量となります。 その値は、0.01161kgです。11.61グラム。

ガソリン車は100メートル走行すると11.61グラムの二酸化炭素

を排出するのです

その一方で、自転車の燃費?はどのくらいでしょうか。条件によって幅があるものの、200~600kcal/h※2とされ、 代表値として時速15km、400kcal/hとしています(=15km走行するに400kcal必要)。その際に消費されるエネルギーは、大雑把に言って糖質ですね。4kcal/g※3,4だそうです。 ですので、15km走行するのに100グラムの糖質が必要となります。100メートルですと、その150分の1となり、0.6667グラムです。
 一方、単糖類の化学式はC12H22O11だそうで、単糖類1モル(12*12+1*22+16*11グラム=342グラム)燃焼すると12モルの二酸化炭素が生成され、12x(12+16*2)=576グラムになります。 100メートル走行するのに排出される二酸化炭素量をXグラムとしたとき、0.6667グラムの糖質を消費すると、Xグラムの二酸化炭素が生成されるというその割合は、 342グラムの単糖類が燃焼して生成される二酸化炭素の量576グラムに相当します。すなわち、
    0.6667:X = 342:576
    X=0.6667*576/342=1.1228グラム
となります。

自転車は100メートル走行すると1.123グラムの二酸化炭素

を排出するのです。
さて、二酸化炭素の元となる燃料を考慮してみると、ガソリンの元は原油。つまり化石燃料はかつて地球上で植生していた時のもので、太古の二酸化炭素を吸収して生成されたものであるのに対して、 糖類の元は米穀類。これは直近の空気中の二酸化炭素が育成過程で光合成により吸収され、多糖類に合成されたものになります。 もちろん、穀物を栽培を開始して、収穫、加工、運搬し、口にするまでに化石由来のエネルギーは消費されています。ガソリンも、地下からくみ上げて運搬、精製されるまでにエネルギーを消費します。 が、どちらがインパクトがあるかは議論するまでもありません。単純比較でエコカーでは11.61グラム、自転車では1.123グラムの二酸化炭素を排出します。

実に10倍、低排出であると同時に、ほぼ循環型エネルギーサイクル

なのです。

 少し脇道にそれてしまいました。
自転車を利用するのはわかった、では
  • 大量の買い物の荷物がある場合どうすればいいか?
  • 雨の日はどうする?
  • やっぱり坂道を上るのはキツイ… 
  •  当店はこれらの課題に取り組み、自転車を利用する人を増やしていくことで地域社会および地球環境問題解決に寄与します。

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      ※1 https://www.env.go.jp/council/16pol-ear/y164-04/mat04.pdf
      ※2 https://eneken.ieej.or.jp/data/5059.pdf
      ※3 https://www.otsukakj.jp/healthcare/iv/nutrition/
      ※4 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/tansuikabutsu.html